君の心がふるえ

メロディーの風を生んで

窓辺の鈴をゆらす

わたし

歌いはじめる





あとからあとから

降りてくる

雪を見てると

いつか

お空に浮かんで雪の精





届いていると

わかっている

だって

あなたの鼓動が

聞こえる





花瓶から

すずらん

手折ってくれたひとの温かさ

流れてくる

メゾピアノで





モミジの新緑

ひかり透かして

モノトーンの

心を照らす

プリズムとなれ





ふいに

ときめく

木漏れ日差す

幼葉の連なりの

下にいて





夢は遠すぎて

すぐ見失ってしまうけど

遥か彼方で呼ぶ声がするから

だからいつも

夢の準備中





あなたの声

止んだ気がして

夕暮れに

立ちすくんでいる

見上げれば三日月





不安そうな

顔しか思い浮かばなくて

胸ふさがれるから

テレパシー送っている

君の笑顔に